@ワシントン
リングに当たって跳ね返ったバスケットボールが長男(8)の前に落ちた。この試合で初めてボールを持った彼は果敢にドリブルで相手ゴールに迫る。だが、すぐに囲まれた。観戦していた私は思わず「パス、パス!」と大声を上げた。彼はシュートを放ったが、ボールはリングにかすりもせず、ラインを割った。彼はこの日も無得点に終わった。
地元のチームに入って半年。なかなか成長がみられない長男にイライラが募る。そんな私に「子どものプレーに不満はあっても、口には出さないでね」。コーチの忠告に反省しきりだ。
観戦席を見ると、米国人の親たちはおおらかだ。得点すれば「グッド・ジョブ!(よくやった)」と騒ぎ、ミスしても「グッド・トライ!」と拍手を送る。
日本では幼少期から一つのス…